PCRいらず!?AIがコロナの診断を助ける!医療業界の最新事情についてお届けします
日本でもAIを使ってコロナの治療や診断を行おうとしています。
例えば、富士フイルムや富士通、スタートアップ企業ではCT画像からAIを使ってコロナの可能性がないか解析しようと試みられています。
そもそも、CT画像とか使わないで、PCRで検査すればいいじゃん?と思いました。しかし、現実はそう簡単にはうまくいかないみたいです。富士通の記事によると
問診では「新型コロナウイルス感染の可能性が低い」と判断された場合でも、胸部CT画像所見から、新型コロナウイルス肺炎を見つけ出し、早期発見につながることが期待できる。
とあります。そのため、実際の医療現場では問診をして新型コロナウイルスではないと判断されるとPCRを受けられないことになるかもしれないのではないでしょうか(推測です)。そのため、問診だけでなく、CTなどで実際に疑われる症状が出ていることにより客観的な証拠を出すことができるようになるのでしょう。そして早期発見に繋がると考えられます。
お医者さんがCTを見て診断すればいいじゃん?と思う方もいらっしゃるかもしれません。(私もそう思いました。)しかし、実際には"患者さん1人当たり数百枚にもおよぶ胸部CT画像を目視で確認し、新型コロナウイルス肺炎かどうかを診断する"とのことらしいです。
医療体制が逼迫してしまっている今、医師の時間確保というのはとても大事になってきます。そのためにもAIを活用することより、医師の業務を減らし、余った時間を他の患者さんや、医師の休息に当ててもらいたいですね。
富士フイルムでは、下記のようなAIの活用をしています。
新型コロナウイルス感染症による肺炎患者を受け入れている医療機関と共同で、AIを活用して患者の経過観察や治療効果の判断を支援する技術を開発すると発表した。胸部のCT画像を自動解析し、肺炎による異常を識別するという。
また、富士通では下記のようなAIの活用をしています。
本技術は、新型コロナウイルス肺炎が疑われる患者の胸部CT画像に対して、AIが肺の陰影の広がりなどを数値化および3次元で可視化。感染の可能性を提示することで、医師の画像診断を支援する。
とのことです。
また別のAIの活用で、PCRの代わりに、唾液から新型コロナウイルスの感染を判別する技術を開発しているみたいです。しかも5分で検出できるとのことです。
5分で検出できるとなると
- すぐにコロナ陽性の患者を隔離できるので、さらなる市中感染を防ぐことができる
- 救急患者の場合など、コロナの判別をすることにより適切な病院で治療を受けられる。コロナ陰性であれば、患者は受け入れられる病院も増えるだろうし、医師たちもコロナの防護服を着るなどの対応が不要になり精神的にも負担が減る
採取した唾液から5分で新型コロナウイルスの感染を判別できる研究用検査キットを発売したと発表した。微細加工した半導体チップに唾液を流し、人工知能(AI)による解析でウイルスの種類を見分ける。まずは研究機関などに売り込み、実際の患者の判定での使用は承認申請を検討している
AIがどんどん活用されることになり、コロナが早く治り、コロナ前の日常が戻ってくるといいですね。
最後に、8割おじさんこと西浦博先生のコロナに関する本に興味がありましたら読んでみてください!